Åbn min lysning (Open My Glade) by Pipilotti Rist
Humlebæk、2019年
Åbn min lysning (Open My Glade) はスイス人女性アーティストPipilotti Ristによるデンマークでの初めての大型プレゼンテーションです。インスタレーションにはKvadratと共同制作した、新しいテキスタイル作品、Reversed Eyelidが含まれます。本作品は、40枚以上のKvadrat Soft Cellsパネルで構成されており、アーティストがデザインした壮大なプリントがデザインされた54メートル長のパネルを作り上げています。デザインはKvadratのテキスタイル、Primusにプリントされています。
エキジビションでは身体とテクノロジー、性別と自然の中に織り込まれているフォーマットとテーマが、我々の周囲にあって、挑んできたり、魅了したリする不可解な視覚的宇宙の中で溶け合っている内外の空間とともに展示されます。ルイジアナ近代美術館の南ウィングでは、ビデオスカルプチャ、ラージスケールビデオ、サウンド インスタレーションの初期作品から、天井、壁、フローリングのプロジェクションまで幅広く、展示現場の特性を生かしたトータル インスタレーションの特徴を取り入れています。作品では大型の空間インスタレーションの中で長方形のスクリーンから動くイメージを開放しています。
KvadratとPipilottiは緊密な協力関係の下、南ウィングの「アパートメント」セクションの壁を柔らかい色合いの膜で覆った『Reversed Eyelid』を制作しました。カスタムメイドのKvadrat Soft Cellsパネルのモチーフは、瞼の裏のイメージを描いています。このデザインは、ほとんど「ソラリゼーション(太陽光で露出)」した残像であり、同時に体内を顕微鏡でのぞいたような特徴も見られます。Pipilotti Ristの作品では、瞼の裏側を模したものの背面に視点を置かせることで、オーディエンスを体内の小さな細胞のような単位に縮めることになります。
「Kvadratとさまざまなデザイナー、建築家、そしてアーティストのコラボレーションの伝統に感銘を受けました。Verner Pantonとのコラボレーションから学んだことに大きく影響を受けています。また、私とKvadratのコラボレーションや共同作業で感じられるのと同様に、Kvadratの人々の精神は非常に優しくて、前向きです」と、Pipilotti Rist。
「Pipilotti Ristは最も興味深いコンテンポラリーアーティストの一人です。当社が三番目の新作でコラボレーションできるよう、参加を呼び掛けていただき大変光栄です。当社とPipilottiとのコラボレーションは、ニューヨークのニューミュージアムに展示された、『4th Floor to Mildness(2016)』でのサポートに端を発し、シドニーのMCAでの個展で展示された『Sound Passages (2017)』、そして今回のルイジアナ近代美術館でプレミアされる新しいテキスタイル作品、『Reversed Eyelid』へと続きます。Pipilottiとのコラボレーションはインスピレーション溢れる道のりであり、空間デザインと物質性を追求する作業でもありました。」と話すKvadrat CEO、 Anders Byriel。
Pipilotti Ristは、コンテンポラリーアートにおける知覚概念と動画の常識にとらわれない表現の追及で国際的に知られています。1980年代半ば以降、Pipilotti Ristは幅広く、進化し続けるビデオ技術のパレットに取り組み、その規則、実践、および制限を模索し、そのあり方を打ち壊してきました。
展示期間
2019年3月1日 - 6月23日
開館時間
火曜日 - 金曜日、11:00〜22:00
土曜日 - 日曜日、11:00〜18:00
休館日:月曜日
Pipilotti Rist