Black Sun by Mire Lee

新進アーティストの新作を紹介する継続的な取り組みの一環として、Kvadratとのコラボレーションにより、New MuseumがMire Leeの米国初の個展を開催しました。

このサイトスペシフィックなインスタレーションは、美術館の4階を占め、生命体や生物学的機械のように動くアニマトロニクス彫刻が存在感を放つ建築環境へと変貌させます。彫刻の制作にあたり、Leeは建築、ホラー、ポルノグラフィ、サイバネティクスなど、関連性のないさまざまな分野からインスピレーションを得ました。アーティストが選んだのは、SahcoのCocoonとKvadrat FebrikのApparel。テキスタイルを裁断し、液体粘土に浸して臓器の形を再現し、ローテク・モーター、ポンプ・システム、スチール・ロッドなどを用いて、身体と身体的機能をテクノロジーの領域へと融合させました。インスタレーションの中を歩くことで、来場者は、欲望、反発、不安、優しさなど、さまざまな感情の状態をたどりながら、生物の内臓システムを横断しているような感覚を味わいます。

展覧会のタイトル「Black Sun」は、1987年に出版されたJulia Kristevaのメランコリアに関する著作に由来しています。ブルガリア系フランス人のフェミニストであり記号論者であったJulia Kristevaが、鬱状態に直面したときのコミュニケーションの不可能性を描いたように、Mire Leeの彫刻は不可解な存在として存在し、環境の腐敗、感情の空白、心理的緊張を伝えています。 

New Museum
4th Floor, 235 Bowery, NY 10002, New York
2023年6月29日~9月17日

月曜日:休館
火曜日~水曜日:午前11時~午後6時
木曜日:午前11時~午後9時
金曜日~日曜日:午前11時~午後6時

Mire Leeについて

アムステルダム在住。College of Fine Arts、Seoul National Universityで彫刻の学士号とメディアアートの修士号を取得し、2018年にはアムステルダムのRijksakademie van Beeldende Kunstenにレジデントとして在籍。Leeは、ZollamtMMK(フランクフルト、2022年)、Kunstmuseum Den Haag(オランダ、ハーグ、2022年)、Tina Kim Gallery(ニューヨーク、2022年)、Art Sonje Center(ソウル、2020年)、Casco Art Institute(オランダ、ユトレヒト、2019年)、Insa Art Space(ソウル、2014年)で個展を開催し、Schinkel Pavillon(ベルリン、2021年)ではH.R. Gigerとの二人展を開催しました。また、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ(2022年)、第58回カーネギー国際(カーネギー美術館、ピッツバーグ)(2022年)、釜山ビエンナーレ(2022年)、第15回リヨン・ビエンナーレ(2019年)、光州ビエンナーレ・パビリオン・プロジェクト(2018年)などに出品しています。最近では、New York Times紙が、Mire Leeを「アート界期待の新星」と評しています。


New Museumについて

New Museumは、ニューヨークで唯一の現代美術専門の美術館です。1977年に創設されたNew Museumは、世界中で現在活躍中のアーティストについての展示、情報、文献の中心地となっています。New Museumはハドソンストリート沿いにある1部屋のオフィスから始まりました。2007年、SANAAによってデザインされた初の自立構造物となった同美術館がバワリーで開館しました。New Museumは新しい試みの場所、そして新しいアートとアイデアのハブであり続けます。

newmuseum.org

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