Yes But by Rosemarie Trockel

ドイツ、ケルン 2006

2006年、ケルンのルートヴィヒ美術館で有名なコンテンポラリー・アーティスト、Rosemarie Trockelの作品回顧展が開催されました。その展示会の一部として、彼女はKvadrat社から提供された原毛で作った展示を創りました。 天井から重いウールの糸を吊るす事で、高さ5メートル深さ80センチの内部空間を創り出しました。この糸の迷路に切り抜かれた隙間が観客を中へと誘います。

Rosemarie Trockel はドイツ出身のケルンを拠点に活躍する現代アーティストで、デュッセルドルフ美術アカデミーで教鞭をとっています。彼女はコンセプチュアルアーティストとしての作品や、フェミニズムと文化的テーマという対照的な概念を主題とした探究で知られ、印象的で独創的な作品は、時に特定のスタイルと結びつけるのが困難だと形容されてきました。作品ではさまざまな媒体や素材を使用して幅広いテーマに取り組んでいます。2006年には、ケルンのルートヴィヒ美術館が Rosemarie Trockel の回顧展を開催し、 Kvadrat が提供した原毛を使ったインスタレーションをはじめとした作品が展示されました。

この他にも近年、スカーステットギャラリー(イギリス、ロンドン、2017年)、グラッドストーンギャラリー(ベルギー、ブリュッセル、2016年)、サーぺンタインギャラリー(イギリス、ロンドン、2013年)、ムゼイオン近現代美術館(イタリア、ボルツァーノ、2013年)、ニュー ミュージアム(アメリカ、ニューヨーク、2012年)、ドクメンタ13(ドイツ、カッセル、2012年)、クンストハレ(スイス、チューリッヒ、2010年)などで展示会を開催しています。