MATERIAL STUDY LINEN

世界で最も歴史の古いテキスタイルの一つの麻は、亜麻の茎の繊維で作られる織物です。 毎年 6 月頃、ベルギーの草原には亜麻の青い花が数日間咲き誇ります。

亜麻の花が咲く野原(ベルギー)

亜麻の花の寿命はわずか 1 日

収穫では、根まで伸びる繊維を全て活かすため、カットせずに引き抜いて収穫します。 繊維が長ければ長いほど上質な麻が生まれるため、長い茎が好まれます。
 
その後、浸水工程に入ります。 露、雨、日光にさらされることで、植物の繊維がほどけていきます。 土壌は亜麻色を生み出す、もう一つの重要な要素です。 集められた茎は、必要な繊維だけを残すまで分解されます。 機械を使い、繊維だけになるまで分解し、叩く作業を続けます。
 
長い繊維に櫛を通すことで、長く光沢のある繊維だけが残ります。これを糸に紡ぎます。 

亜麻種子 (フラックスシード)

亜麻の茎

麻糸

ベルギーでは、亜麻は広く栽培され、その繊維から麻が作られてきました。 ベルギー独特の気候、そして職人達の技が、麻の上質さを物語ります。

「私達の地方の職人達は、何世紀にもわたって、亜麻を使用してきました。 熟練の技と知識は世代から世代へと受け継がれます。 植物から繊維へ、そして繊維から麻へと生まれ変わる様子 - それは人の物語です」

Libeco CEO Raymond Libeert

織り機と麻糸

Libeco 製織工場(ベルギー)

特性と品質

亜麻は灌水が不要で、化学的処理もほとんど必要なく、環境影響の低い繊維です。 亜麻には無駄な部分が一つもありません。 例えば、短い繊維や結束繊維はバラバラにしてチップボード、家畜の寝床の素材に加工されたり、製紙業の原材料に使用されたりします。

テキスタイルに織り込まれた麻は、独特の特性を放ちます。 ゆるい織りによる優れた通気性とひんやりとした触り心地で、非常に快適です。 麻はとても強く丈夫で、使い込むほどに美しい表情を見せてくれます。 真にナチュラルな素材です。


画像提供LIBECO

その他