Sweet Feast by Ulla von Brandenburg
ロンドン、2018 年
Sweet Feast はアーティスト Ulla von Brandenburg( 1974 年、ドイツ生まれ)が Le Prix Marcel Duchamp とのパートナーシップで制作した作品です。 Sweet Feast の新作映画は Whitechapel Gallery 1 階の展示室を会場に 6 ヶ月にわたり上映されます。 訪れる人たちは腰を下ろして、Brandenburg がデザインし、Kvadrat の Divina.
で布張りされたカラフルで大きな構造物を鑑賞することができます。歴史的エキシビション「Sweets」は元々、Whitechapel Gallery が「Fanfare for Europe」のために開催したもの。 目玉は、ベルギーのチョコレートコイン、フランスのエッフェル塔を模したロリポップ、ドイツのグミ、オランダのコーヒーキャンディ「Hopjes」、イタリアのマジパンフルーツ、デンマークの塩味のリコリス、アイルランドのミント、ヨークシャーのトフィーなど、欧州共同市場加盟国を代表する菓子類を使った、魅力的な展示品でした。 1973 年 1 月 28 日のアーカイブの記録によると、展示会の最終日には 500 人の子どもたちがポピュラーアートとしての菓子を学習するために訪問しました。 子どもたちは幾つかのメーカーから寄付され、特別に選ばれたキャンディを試食するために招待されました。 子どもたちは、当日 1 人だった警備員をその熱意で圧倒し、展示品の全てを食べ尽くしました。
今夏、Ulla von Brandenburg は地元の Arnhem Wharf 小学校の子どもたちを参加させて、映像でこのユニークな出来事を再現しました。 映像には、子どもたちとアーティストが共同で作詞した歌が流れます。
Sweet Feast は、子どもたちを個人と見なす新しい教育方式が反体制運動という政治的背景のもとで誕生し、自由と市民権を求めて模索する、当時の作品のコンテクストを伝えています。 さらに、Brexit(欧州連合からのイギリス脱退)が将来的にどのような影響を及ぼすのか議論が飛び交う時代において、新たな世代のための機会に想いを馳せています。
Ulla von Brandenburg: Sweet Feast
(ロンドン、Whitechapel Gallery)
2018 年 9 月 21 日 – 2019 年 3 月 31 日